お香の着物つれづれ

金がなくても着物は愛せる、、そう信じてる

大移動か。。

またまた今週のお題が出てきた。 宿題だと思ってやりましょう。。 そうしましょう。。

今週のお題「大移動」★

こたつというものは、人間をダメにする魔の箱である。

のだめカンタービレでこたつの恐ろしさをおどろおどろしく表現してあった。

我が家にあるこの魔物。
秋口に登場し、梅雨時まで居座る。

人をパクッと飲み込むと、意識を奪い 長時間そこに居とどませる。

私はそんなこたつに依存している。

専業主婦という肩書きにあぐらをかいて主人の悪口ばかり言っている私だが、 アクティブな専業主婦のように習い事に出たり外を散歩したりお友達とランチしたりそんな事しない。
朝の一仕事を終えると、 パクッとこたつに飲み込まれ 夕方までそこに居る。

私の大移動は主にトイレという生き物の排出行為が必要な時のみ。

ものの20歩が私にとっての大移動なのだ。

しかし、こたつに入ると1歩踏み出す事がなんと億劫な事か。

鉛のついたような足取りで20歩進み出す私は、あたかも新天地を探す冒険家のようである。

20代の頃は海外旅行に楽しさを見出していた。
知らない事を自分の目で見て体感できる事が刺激的で楽しく、喜びだった。

今は私の世界はこの狭い賃貸の家で全て完結する。

小さい世界に身を置いたものだが慣れてしまうとそんな事にも抵抗が無くなる。

地底の底にぶくぶく泡を立てて沈んでいく鈍い感覚の中で日々やりすごしている。

このままずっとこんな想いをして過ごしていくのだろうか。。

私の気持ちの大移動は起こるのだろうか。
それともこのまま地底の果てまで落ちるのかしら。

こたつに飲み込まれた私は死んだ魚のような目をしているに違いない。

。。。うーん。。
だいぶ規模の小さい暗い話しになったなぁ。
ま、こんな大移動もありでしょ。